・17世紀初め提示の問題                    GAI 氏

 ネイピアとは独立に対数表を完成させていたというヨスト・ビュルギが発見し、証明をしてい
るとケプラーが著した本に載っている問題。

  sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)=tan(89°)+sec(89°)

が成立することを示して下さい。


 DD++さんからのコメントです。(令和2年4月6日付け)

 cos(0.5°) - cos(1.5°) = 2*sin(1°)*sin(0.5°)
 cos(1.5°) - cos(2.5°) = 2*sin(2°)*sin(0.5°)
 cos(2.5°) - cos(3.5°) = 2*sin(3°)*sin(0.5°)
   ……
 cos(179.5°) - cos(180.5°) = 2*sin(180°)*sin(0.5°)

 これらを合計して、

 cos(0.5°) - cos(180.5°) = 2*{sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)}*sin(0.5°)

 cos(180.5°) = -cos(0.5°) なので、

 2cos(0.5°) = 2*{sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)}*sin(0.5°)

 両辺に cos(0.5°) をかけて半角公式を用いると、

 cos(1°) + 1 = {sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)}*sin(1°)

 両辺を sin(1°) で割れば、

 cot(1°)+cosec(1°) = sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)

すなわち、

 tan(89°)+sec(89°) = sin(1°)+sin(2°)+sin(3°)+・・・+sin(180°)


#下から2番目の1°を使った式の方が見やすい気がするのですが、あえて89°で式を構
 成してある理由が何かあるんでしょうかね?



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