・柿ピー問題                             S.H 氏

 通称「柿ピー」は、新潟県の亀田製菓(1957年設立)の看板商品である。正式名称は「亀
田の柿の種」。1966年から「ピーナッツ入り柿の種」が発売開始され、当時の柿の種とピー
ナッツの重量比は、7:3であったが、2013年に、10万人による国民投票が実施され、柿の
種とピーナッツの重量比は、7:3(28.5%)、5:5(23.9%)に2分された。その間をとって、
6:4という比率になり、現在に至っている。

 ただ、2019年実施の国民投票では、7:3(29.5%)、8:2(19.0%)、6:4(17.9%)
と現行の比率を支持する声は小さかったため、亀田製菓では比率の変更の検討に入るそう
だ。

 現在の亀田製菓の商品ラインナップを見ると、柿の種:ピーナッツ=3:7という「たっぷりピ
ーナッツ」という商品もあれば、「ピーナッツなし」という商品もあり、それぞれの嗜好に十分応
えており、「6:4」からの変更は個人的には必要ないように感じる。

 そこで、問題です。

問題 柿の種とピーナツを前にして、4人A、B、C、Dが証言した。

A:「4人で、柿の種を180粒、ピーナッツを120粒食べた。」
B:「私は、柿の種を60粒食べた。」
C:「柿の種とピーナッツの合計は全員75粒である。4人のうち2人だけ柿の種を食べた数が
  同じだった。」
D:「私は、Cの3倍ピーナッツを食べた。」

 さて、Dは、柿の種を何粒食べたのだろうか。

(解) 題意より、Cが食べたピーナッツをa粒として、

  柿の種 ピーナッツ   
4a−30 105−4a  75
60 15  75
75−a  75
75−3a 3a  75
180 120   

 Cの証言から、起こりうる可能性は、

 60=4a−30 → 解なし
 75−a=60 → a=15
 75−a=4a−30 → a=21
 75−3a=60 → a=15
 75−3a=4a−30 → a=15

 a=15 のとき、

  柿の種 ピーナッツ   
30 45  75
60 15  75
60 15  75
30 45  75
180 120   

 a=21 のとき、

  柿の種 ピーナッツ   
54 21  75
60 15  75
54 21  75
12 63  75
180 120


 この中でCの証言に合致するのは、 a=21 の場合。

 よって、Dは柿の種を12粒食べた。  (終)



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