・ε-δ論法                           YUKI 氏

 ε-δ論法はどうして必要なんですか?極限の定義だと思うんですけど、高校数学までだ
と厳密さに欠け、解決できない問題が出てくると聞きましたが、具体的に納得できる事例を
挙げてほしいです。


 らすかるさんからのコメントです。(令和元年8月25日付け)

 limn→∞ a[n]=α のとき、limn→∞ (Σ[k=1〜n] a[k])/n=α であることを示せ。

という問題は、ε-δ論法を使わないと厳しいと思います。


 胡蝶蘭さんからのコメントです。(令和元年8月26日付け)

 limn→∞ a[n]/n=0 のとき、 limn→∞ (max[1≦k≦n]a[k])/n=0 を示せ。

という問題はどうでしょうか?もし、高校数学で証明できたら教えてほしいです。


(コメント) 私の蔵書に、

    石谷 茂 著 「ε-δに泣く」(現代数学社)

があって、その中に「ε-δは不要か」の章があり、その中で、「高校数学では不要だが大
学数学では必要...。」と書かれている。


 DD++さんからのコメントです。(令和元年8月27日付け)

 そういえば、高校時代に、「limx→∞ sinx/x が収束する」ということに納得がいかなかった
ことを思い出しました。高校では極限の収束のことを「ある値に限りなく近づいていく」と説明
しますが、この関数は(振れ幅が小さくなるものの)0に近づいたり遠ざかったりするので、高
校の極限での収束の定義には合致していない……。


(コメント) この極限値の計算には、挟み撃ちの原理が活躍しましたね!



                         投稿一覧に戻る