・ラグランジュの四平方定理                 GAI 氏

 ラグランジュ(Lagrange) の四平方定理

 全ての自然数は、高々4個の平方数の和で表される。

 つまり、任意の自然数nに対して、 n=x12+x22+x32+x42 を満たす
整数(x1、x2、x3、x4)の組が存在する。


 では、次の3つの自然数を作ってください。(ただし、0<x1<x2<x3<x4

 n1=1234567890

 n2=9876543210

 n3=11111111111


 らすかるさんからのコメントです。(令和元年8月13日付け)

 (計算以外は)手作業で...。

 √1234567890=35136.4… なので、 1234567890-35136^2=29394

 √29394=171.4… なので、29394-171^2=153 → 153は4k+3型素数の奇数乗を含まない

 √153=12.3… なので、153-12^2=9=3^2  (たまたま全て一発で成功)

 よって、 1234567890=3^2+12^2+171^2+35136^2

 √9876543210=99380.7… なので、9876543210-99380^2=158810

 √158810=398.5… なので、158810-398^2=406
                           → 406は4k+3型素数7の1乗を含むので不適

 そこで、 158810-397^2=1201 → 1201は4k+1型素数

 √1201=34.6… なので、1201-34^2=45 → 失敗 、1201-33^2=112 → 失敗 、・・・

 1201-25^2=576=24^2

 よって、9876543210=24^2+25^2+397^2+99380^2

 √11111111111=105409.2… なので、11111111111-105409^2=53830

 √53830=232.0… なので、53830-232^2=6 → 6は4k+3型素数3の1乗を含むので不適

 53830-231^2=469 → 469は4k+3型素数7の1乗を含むので不適

 53830-230^2=930 → 930は4k+3型素数3の1乗を含むので不適

 53830-229^2=1389 → 1389は4k+3型素数3の1乗を含むので不適

 53830-228^2=1846 → 1846は4k+3型素数71の1乗を含むので不適

 53830-227^2=2301 → 2301は4k+3型素数3の1乗を含むので不適

 53830-226^2=2754 → 2754は4k+3型素数の奇数乗を含まない

 √2754=52.4… → 2754は4k+2型なので奇数のみ調べる

 2754-51^2=153 → 失敗 、2754-49^2=353 → 失敗 、2754-47^2=545 → 失敗

 2754-45^2=729=27^2

 よって、11111111111=27^2+45^2+226^2+105409^2

#以前作った、4k+1型素数を平方数の和に分解するプログラムを使うと、最初の二つはい
 ずれも4k+2型なので、4k+1型素数二つの和にすることで、

 1234567890=1234567801+89

 1234567801=25685^2+23976^2 、89=8^2+5^2

 よって、 1234567890=5^2+8^2+23976^2+25685^2

 9876543210=9876543109+101

 9876543109=83022^2+54625^2 、101=10^2+1^2

 よって、 9876543210=1^2+10^2+54625^2+83022^2

 最後の一つは4k+3型なので、最初に最大平方数105409^2を引いて、残った53830を4k+1
型素数+平方数に分けて、

 53830=53101+27^2 、53101=226^2+45^2

 よって、 11111111111=27^2+45^2+226^2+105409^2
      (これは前回の結果とたまたま同じです)



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