・何とかならぬか!消費税           S.H 氏

 平成16年4月より、消費税の表記の仕方が外税方式から内税方式に変わった。
今までは、定価100円の品物を買う場合、暗算で、消費税は 100円×0.05= 5 円だか
ら、レジで105円払えばいいや!と簡単に計算できた。100円当たり、5 円納税していると
いう意識を常に持つことができた。
 ところが、最近はどうだろう。たとえば、定価1974円の品物を買った場合、そのままレジ
で定価通りの代金を支払えば何も頭を使うことなく事が済んでしまう。「1974÷21=94」
と暗算で計算して、消費税は94円払っていると思う人は多分皆無だろう。おそらく多くの人
は、4月以降消費税をいくら払っているのか意識しないで、生活を送っているに違いない。
 これこそ、まさに国の策略なのだろう。近い将来、超高齢化社会を迎えるわけであるが、
その福祉関係予算の財源として消費税が期待され、福祉先進国の北欧並みに、消費税率
を段階的に引上げようという動きがある。消費税額が国民に簡単に計算されてしまうと、国
民からの反発を買ってしまい、政策上まずいということで、まず、その手始めとして、国民か
ら消費税額という意識を無くしてしまうというのが今回の消費税法改正の真の狙いなのだろ
う。国民は、掛け算は直ぐやってみようと考えるが、割り算を暗算でやろうという人は、まず
いないだろうという国の深遠な企みなのである。旧学習指導要領で、小数点以下2桁以上
の掛け算を教えないことになっていたが、これも穿った見方をすれば、国民に消費税額を
計算させない教育的政策だったのだろうか?もっとも、これは「円周率=3?」の話題の陰
に隠れてしまったが...。
 果たして、消費税額を暗算で簡単に求める方法はないものだろうか?
いかにも「定価÷21=消費税額」では、芸がなさすぎる。

                          投稿一覧に戻る