2つ以上の数の共通の倍数を公倍数といい、その中で最小の数が最小公倍数(LCM)
と言われる。
同様に、2つ以上の数の共通の約数を公約数といい、その中で最大の数が最大公約数
(GCM)と言われる。
2つの数 A、B に対して、その最大公約数をG、最小公倍数をLとすると、次の公式がよく
知られている。
A=A’G 、B=B’G ( A’、B’は互いに素) 、L=A’B’G 、 LG=AB
<具体的な計算例>
(1) 20と24の最大公約数と最小公倍数を求めよ。
(方法1) 20=22×30×51 、24=23×31×50 から、 G=22×30×50=4 、
L=23×31×51=23×3×5=120
(方法2) 20=22×5 、24=23×3 から、 G=22=4 、
L=22×5×(2×3)=23×3×5=120
(方法3) 20=22×5 、24=23×3 から、 G=22=4 、
L=(22×5)×(23×3)/22=23×3×5=120
(方法4)
上記の計算から、 G=2×2=4 、L=2×2×5×6=120
(方法5) 互除法を利用して、Gを求め、(方法2)の方法でLが求められる。
上記により、G=4 で、L=120 となる。
(2) 20と24と30の最大公約数と最小公倍数を求めよ。
(方法1) 20=22×30×51 、24=23×31×50 、30=21×31×51 から、
G=21×30×50=2 、L=23×31×51=120
(方法2) 3つの数の最小公倍数の計算には次の手順が必要となる。
LCM{a,b,c}=LCM{LCM{a,b},c}
(1)より、LCM{20,24}=120 なので、LCM(120,30}=120
また、G=2 は明らかであろう。
(方法3) (方法2)から分かるように、筆算でG、Lを求める場合には注意が必要である。
から、 G=2
から、 L=2×2×3×5×1×2×1=120
4数の場合についても上記の筆算が有効であることを見ておこう。
(3) 20と24と30と42の最大公約数と最小公倍数を求めよ。
(方法1) 20=22×30×51×70 、24=23×31×50×70 、30=21×31×51×70
42=21×31×50×71 から、
G=21×30×50×70=2 、L=23×31×51×71=840
(方法2)
から、 G=2
から、 L=2×2×3×5×1×2×1×7=840
以下、工事中!