・無限乗積                               S.H 氏

 2以上の自然数nに対して、

  a=(1−1/4)(1−1/9)(1−1/16)・・・(1−1/n2

を考える。

 a2=3/4 、a3=2/3(=4/6) 、a4=5/8 、・・・

ということから、 a=(n+1)/(2n) であることが推察されるが、

 1−1/n2=(n2−1)/n2=(n−1)(n+1)/n2

であることを用いれば、

 a=(1・3)/22・(2・4)/32・(3・4)/42・・・・・(n−2)n/(n−1)2・(n−1)(n+1)/n2

で、ほとんどの因数が約分されて、 a=(n+1)/(2n) であることが分かる。

 したがって、 limn→∞=1/2 すなわち、 Πn=2(1−1/n2)=1/2


(コメント) 意外にも、a が平易な式で表現されることに驚きました。

 読者のために練習問題を残しておこう。

練習問題 3以上の自然数nに対して、

  a=(1−4/9)(1−4/16)(1−4/25)・・・(1−4/n2

を考える。このとき、 Πn=3(1−4/n2) の値を求めよ。

(解) a=(n+1)(n+2)/(6n(n−1)) なので、 Πn=3(1−4/n2)=1/6  (終)



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