三角形の内角の和は180度である。これは僕が幼稚園に行っていた頃父に教わったこと
である。考えてみれば生まれて初めて出会った定理ということになるのだろう。
高校生になって、このことを知らない人はいないと思うが、その頃は、そのことがとっても
新鮮だったことが、数少ないその頃の記憶として残っている。
定規で三角形をかく。分度器で三つの角を測って足す。すると、どんな三角形でも180度
になってしまうのだ。
180度にならない三角形を見つけだして父を驚かせようとしたのだが、ついに実現はしな
かった。
「なんだ、そんなの簡単じゃん」とか言いつつ、非ユークリッド幾何学といった言葉を持ち出
して、「曲面に三角形をかけば?」とか言いそうな奴が僕の周りにいそうな気がするが、僕が
言いたいのはそんな事ではなくて、毎日毎日の小さな発見、努力を大切にしたいということ
なのだ。
(追記) 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんが、折り紙を使って説明され
ました。(平成26年6月13日付け)
頂角がA、底辺がBCの△ABCを考えます。
1.頂角Aを底辺BCに接するように折り曲げる。
2.底角B、Cをそれぞれ、頂角Aと接するように折り曲げる。
図から、A+B+C=180°となります。
YI さんからのコメントです。(平成26年6月13日付け)
三角形の各中点を使って折るときれいに折れます。子供に教える時、きれいに重なって感
動が増すと思います。