登録番号 0013 揖保乃糸(和食)

画像をクリックすると、拡大してみれます   私は人類というよりも麺類という位、基本的に麺が好きであ
  る。3度の食事が全て麺でも全然平気かな?そんな私でも、
  「そうめん」という種類は今までどちらかというと敬遠してきた
  食べ物だ。あの細く頼りなげな風貌、食べ終わっても食べた
  気がしないような食感のためだ。
   しかし、この「揖保乃糸」を食して、それが偏見であったこと
  に気づかされた。結論から言えば、今まで食してきた「そうめ
 (クリックして拡大写真)    ん」が真実の「そうめん」ではなかったのだ。

 「揖保乃糸」という手延素麺は、兵庫県たつの市龍野町が本場である。文化年間に始
まり、その名は全国に知れ渡るが、今まで、本場の味を楽しむことはなかった。

 今回、美味しい「揖保乃糸」を提供しているお店として名高い本場の「さくら路」で、「水
彩花」(500円)を頂いた。食後の爽やかさは、今までの経験にないところである。

 1本1本きれいに揃った揖保乃糸を崩すのがもったいないくらいであった。これは、もう
一度食したい和食の筆頭だろう。

 ところで、「そうめん・ひやむぎ・うどん」の違いって何だろう?

 JAS(日本農林規格)によれば、これらは一括りで、「(手延べ)そうめん類」と定義され、

   直径 1.7mm以上ならば、うどん
   直径 1.3mm以上で、1.7mm未満ならば、ひやむぎ(← 私の大好物!)
   直径 1.3mm未満ならば、そうめん

と分類されている。 「そうめん」って、細く引き延ばすので乾燥防止に油を使っているとい
う話を聞いたことがあるが、JAS(日本農林規格)では、そこまで言及していないようだ。

 写真の揖保乃糸は、端をひもで縛ってゆでてやってその部分を切ってきれいに盛りつけ
たもので、仕事の丁寧さを感じる。



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